2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人生50年。

小林千登勢さん*1死去。(享年66歳) 団令子さん死去。*2(享年68歳) 相次ぐ同世代の死にショックを受けたのか、母から電話がかかってきた。 「60代なんて、まだまだ若いと思ってたけど、よく考えたら、昔はみんな60代で亡くなってたのよね。」 「…

イマジン。

洗濯物を干していると、どこからかこんな声が聞こえてきた。 「おっぱいが来た!!」 「おっぱいは怖いぞ!」 「おっぱいは飛ぶぞ!飛んでくるぞ!」 「おっぱいだ!逃げろ!!!」 声の主は4歳くらいの男の子。友達とごっこ遊びの最中なのはわかったが、ど…

彼らの好きな白い色。

鳥は白い色を好む。 糞をつけられるのは大抵白い生地のものだし、糞を落とされるのも白い車が圧倒的に多い。単純に白という色に惹かれるのか、目立つから落とすのか、いずれにせよ、彼らなりの理由があるのは間違い無い。 さて、大輔を連れて買い物に行った…

そういう自分は。

キッチンで朝食の用意をしていると、真上で物凄い足音がした。 ボーリングの玉を、何個も一度に力任せに落としたような音だ。あまりにすごいので、てっきり大輔が起きて走り回っているのかと思ったら、そうではなくて、夫が今日履いて行く靴下を探していたも…

世界で一番。

「私のこと好き?」 「好きだよ。」 「どれくらい?」 「世界中の誰よりも。」 何処でも、いつでも、素面でこういう会話ができるのが、恋愛の怖いところ。かく言う私と夫にも、台詞こそ違え、同じやりとりを交わしていた頃があった。今となっては少々恥ずか…

父さんは暢気者。

大輔が風邪を引いた。前日、布団を蹴飛ばしたまま寝ていたのがよくなかったらしい。気付いてすぐにかけ直したのだが、遅かったようだ。 熱はなく、咳もまばらで、食欲は旺盛。大したことはなさそうだが、鼻水が止まらない。愛読している某育児雑誌曰く、 「…

昼下がりの攻防。

子供は大抵そうだが、ウンチをした後の後始末を、大輔は大層嫌がる。問答無用でお尻をひん剥かれ、あられもない姿にされるのが屈辱なのか、ただ単にじっとしているのが嫌なのか、さっぱりして気持ちがいいだろうに、必死になって逃げまわる。 かといって、ウ…

始めの1歩。

子供の日のプレゼントに、義母からドイツ製の大きな積み木セットをもらった大輔。長いもの、短いもの、円柱、長四角、三角、様々な形の積み木が、ベージュと赤の二種類ワンセットで入っている。大層気に入って、さっそく大きな箱を叩いたり、転がしたりして…

シロと雀と私と雲と。

飼い主に似たのかどうかは定かでないが、我が家の愛犬は動物好きである。 どのくらい動物好きかというと、迷子になった子猫を自分の小屋に招き入れ、飼い主にも内緒で世話をしたり(<トラ)、野鳥の餌付けをする為に自分のエサを残す(<シロ)くらいの動物…

ブラック&ホワイト。

天使の笑顔で聞き分けも良く、お行儀もばっちりなホワイト大輔。 満面の笑顔で母にアイアンクローをかまし、父の鳩尾を蹴るブラック大輔。 同じ人間同じ顔同じ笑顔のはずなのに、全く違って見えるのは何故だろう。そしてブラック大輔が母にそっくりでホワイ…

そして結界は破られた。

その時、私は一人物思いに耽っていた。ふと、何か聞こえたような気がして耳を澄ます。 ヒタヒタヒタ。ヒタヒタヒタ。 誰かが、廊下を歩いている。もう夜は明けたとはいえ、晩秋のこの時期この時間、家の中はまだ暗い。その暗い廊下をヒタヒタとこちらへ向っ…

幸福の種。

何だか今年は嬉しいことがたくさん起こる。後半に入ってから特に凄い。 悲しい事件、恐ろしいニュース、耳を覆いたくなるような話。世界はどんどんおかしな方向に進んでいくような気がするけれど、少なくとも私の周囲には暖かいものが増えている。有り難いこ…

小人閑居して。

「おつむてんてん、おしりぺんぺん」 子供をあやしながらふと考える。やはり頭は「点」で、お尻は「辺」だから「おつむてんてん(点点)、おしりぺんぺん(辺辺)」なのだろうか。夜、夫に話すと 「いや、奥さんの場合お尻面々だろ。」 ヒップサイズ95cm…

対策検討中。

朝食の準備をしている間中、ゲートにしがみつき、あらん限りの声で泣き叫ぶ大輔。その声に合わせて遠吠えを始める愛犬シロ&トラ。なんていうか、息ぴったり。見事な斉唱。絶妙すぎるタイミングと声量に、母はクラクラ。もしかして、それは新手の嫌がらせな…

夫婦。

たまには親子3人で夕食を取ろうと準備をしていたのだが、昼間公園で走り回って疲れたのか、夕食が出来あがる前に大輔、眠ってしまった。 すぐに起きるだろうと待ってみたが、起きない。全然起きない。仕方が無いので両親だけで食べることにした。「・・・・…

ザ・ラストスタンディング

我が家の台所には、大輔侵入阻止用のゲートが取りつけてある。食べ物がある場所に行けないだけでなく、母の側にも行けない為、大輔はこのゲートが大嫌い。檻に入れられた野生動物さながら、ゲートによじのぼり、しがみつき、揺さぶり、叫ぶ。力の限り叫ぶ。…

無念。

大輔より、少しだけ早く目を覚ました朝。貴重な一人の時間、まずは丁寧にコーヒーを淹れることにした。 いつものマグにサーバーをセットし、お気に入りのコーヒーを入れ、ゆっくり縁から回すように少しだけお湯を注ぐ。お湯を含んだコーヒーが褐色の泡を立て…