ブラック&ホワイト。

天使の笑顔で聞き分けも良く、お行儀もばっちりなホワイト大輔
満面の笑顔で母にアイアンクローをかまし、父の鳩尾を蹴るブラック大輔。
同じ人間同じ顔同じ笑顔のはずなのに、全く違って見えるのは何故だろう。そしてブラック大輔が母にそっくりでホワイト大輔が父にそっくりなのは何故なのか。
その答えは、今朝の会話の中にあった。
「ねぇ、もしかして今月の俺の小遣い、まだくれてなかったりする?」
「(爽やかな笑顔で)や、実はそう。」
「ひでぇー!!え、ってことは何?俺が気が付かなけりゃそのまま黙ってるつもりだったの?」
「(天使の笑顔で)や、何も言わないってことは問題無いってことだし。」
「じゃ、じゃあさ、もし俺が来月の給料日まで何も言わなかったとして、その場合小遣い2ヶ月分まとめてくれたりする?_」
「(慈母の笑顔で)や、気付いてなければいつもと同じ。」
「ひでぇー!!」
「(ドスの利いた声で)忘れた方が悪いんだよ。」
「・・・・ブラックだ。リアル・ブラックだ。」
天使と悪魔は今日も仲良し。