いつでも夢を。

今日は給料日。
結婚してからずっと、給料日の前日には、まず、1ヶ月ご苦労様でしたと労って、こう聞くのが習慣になっている。
「明日の夕飯は何が食べたい?」
夫の健康と家計の健康の為に、少なからず夫の嗜好を無視して献立を立てている私。せめて給料日くらいは、好きなものを食べさせてあげたいという、愛情表現なのだが。
「明日、何食べたい?」
「うどん。」
さすが生粋の讃岐人というべきか、欲がないというべきか。それにしても給料日のディナーが「うどん」とは。質素すぎて涙が出る。
ちなみに先月はコロッケ、その前の月はお好み焼きだった。私の記憶が正しければ、その前の前の月の答えは「特に無い。」
靴底くらいの大きさのサーロインステーキだとか、大トロのにぎりだとか、満漢全席だとか言われても困るのは確かだが、あまりにも欲の無い、あるいは夢の無い夫の答えを聞く度に、もしかして、夫は妻の料理の腕を信頼していないのだろうかと、一抹の不安がよぎる私だった。
「あ、やっぱり焼き蕎麦にして。」