イマジン再び。

生協の宅配というと、食料品メインのようなイメージがあるが、実際には衣料品、医薬品(サプリメント等)、生活雑貨に家具、家電等々、かなり豊富な種類の商品を扱っている。
中でも私が気に入っているのが、園芸欄。チューリップやパンジーといったポピュラーで育てやすい球根や花の苗の他、珍しいハーブや果樹の苗も販売している。あわせて肥料や土、腐葉土なども販売しているので、まったくの初心者でも、注文するだけで、すぐにガーデニングが始められる。
今でこそ、愛犬の運動場と成り果てて、ぺんぺん草さえ生えない我が家の庭だが、かつてはライラックローズマリー、ラベンダー、ゼラニウム、マーガレット、ダリア、チューリップ、カサブランカ、本当にたくさんの花を植えて、その姿、香りを楽しんだものだった。
もちろん、できることなら今だって、かつてのように庭に花を植えて楽しみたい。だが、土を掘り返すのが何より好きな愛犬シロ、毎日毎日、どこかしら掘り返している彼が、花を植えた場所とそうでない場所を、区別してくれるとは到底思えない。そもそも花を掘り返してはいけないという分別が、彼にあるとも思えない。
だから今は、いつか、愛犬が天寿をまっとうして、庭が本来の姿に戻った折には、こんな花を植えてみたい、こんな木を植えてみよう、と、一抹の罪悪感を覚えつつカタログを眺めるのが精一杯なのである。
さて、先日新しく届いた生協の園芸カタログに、こんな商品が載っていた。

金柑「タマタマ」苗木一本

完熟品で糖度16度以上のものを「完熟金柑」
18度以上のものを「タマタマ金柑」
といいます。

わかっている。わかっているとも。そんな風に想像してしまう、私の方が間違っているということは。それでもあえて言わせて欲しい。
他に名前はなかったのか。(ある意味実にシンプルなネーミングともいえるが。)・・・・金柑の「タマタマ」。