・・・・絶句。

昨日の夕食はカレーだった。そして炊いた御飯は3合だった。
昼御飯を食べすぎてお腹がいっぱいだったのか、大輔はいつもの半分しか御飯を食べず、昼御飯を食べすぎてお腹がいっぱいだった私も、ライス無しカレーオンリーの夕飯を少しだけ食べて、風呂に入り、大輔を寝かしつけながら、いつのまにか朝までぐっすり眠ってしまった。だから帰りの遅い夫を待っているのは、2匹の愛犬と大鍋いっぱいのカレー、サラダ、そしてほぼ手付かず状態の3合の御飯だった。年が明けてからずっと、こんな日が続いている。
朝、御飯をよそおうと開けた炊飯器の中は、空っぽだった。そして昨日、鍋いっぱいに残っていたはずのカレーは、三分の一程残るばかりになっていた。無論、サラダは影も形も無い。すでに卵と納豆とだし醤油とすりごまをいれて、いい感じに混ぜてあった茶碗を手に、からっぽの炊飯器を穴の開くほど眺めながら、私の中で閃くものがあった。
寂しい人間は、時に異常な食欲を示すことがあるという。
からっぽになった炊飯器と、残り少なくなった鍋のカレー。それはもしかして夫の寂しさの大きさを示しているのだろうか。(そういえば最近やけにまとわりついてくるような。)
あるいは、家に戻っても解消されないストレスの大きさなのだろうか。(そういえば最近めっきり白髪が増えたような。)
むしろ結婚して8年、ようやく遠慮が無くなって、本来の食欲に戻ったのかもしれないが。(そういえば以前は丼飯を3杯は軽く平らげていたそうな。)
いずれにしても夫のお腹がイソップ童話のカエルのように、ある日突然破裂してしまわないように、今夜から寝ずに夫の帰りを待つことにしよう。そして御飯を食べすぎないように、優しく温かく見守っていよう。
せっかく縁あって一緒になったのだもの。少しでも長く、元気で夫婦をやりたいと、私は思っているのだよ、夫。